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エビデンスのある抗生剤の使用をしましょう

2024 10/03
獣医師コラム
2024年10月2日2024年10月3日

皮膚病や軟便、下痢、風邪症状、避妊・去勢手術後に抗菌薬を処方されていませんか?動物の健康のために、抗菌薬の正しい使い方の知識をつけましょう。

目次

抗菌薬・抗炎症薬は一時的に効くけど、注意が必要

人間も動物も、状態が良くない時に起こっているのは「感染」と「炎症」が原因であることが多いです。そのため、しっかりとした検査や診断がなくても、抗菌薬や抗炎症薬を使用すると、一時的に症状が良くなることが多くあります。

抗炎症薬にはステロイドや、人間でいうアセトアミノフェンやロキソニンなどと同じタイプのNSAIDsがよく使用されます。しかし、この治療法には注意が必要です。抗菌薬はその名の通り「菌に抗う薬=菌を倒す薬」であり、良い菌(善玉菌)にも影響を与える可能性があります。抗炎症薬による肝臓や腎臓への負担をかけてしまっていることを意識してあげてください。

抗菌薬の影響

抗菌薬が狙っている悪玉菌に対してのみ効いてくれるなら、もっと使用しやすいのですが

残念ながら爆弾と同じで、全ての菌に対して作用します。(効きやすい菌、効きにくい菌がいます)

また、塗り薬で使う場合には、局所に対して効かせる薬なので全身への影響は少ないですが、飲み薬で使う場合には、飲み薬が腸から吸収されて、血液の中に抗菌薬の成分が入り、全身に抗菌薬の影響が出ます。

つまり、腸内の善玉菌、皮膚の善玉菌、口腔内の善玉菌などに影響を与えて、本来あるべき常在菌のバランスが崩れてしまうのです。人間ではクロストリジウムディフィシルという病気のように、抗菌薬を使用してから、その常在菌が崩れて起こる病気も報告されています。

ワンちゃんやネコちゃんでは、まだそこまで研究が進んでいるわけではありませんが、大学病院や、著名な獣医師(獣医師が頼る獣医師)、各種学会などでは、抗菌薬の使用を本当に必要な場合のみに使用するよう、ここ数年で言われてきております。

参考)

・善玉菌への影響や、耐性菌の問題
https://www.babysmile-info.jp/community/kouseizai

・赤ちゃんの頃の抗生剤はアトピーになりやすくなる
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/202105/570334.html

抗菌薬は適切に使用することが大事

常在菌への影響だけではなく、耐性菌の問題も、2018年くらいから医師、獣医師への国からの指摘も多くなってきました。
一度使用したことのある抗菌薬は、それに耐える菌が出てくる可能性があります。

そのため、小さい頃から抗菌薬をよく使用していると、様々な抗菌薬に対しての耐性菌が増えてしまい、本当に必要である、歳を取ってからの抗菌薬が使いづらくなってきています。

もちろん、細菌感染で使わなければいけない状況もたくさんありますが、その使用は本当に必要な場合に限定するべきです。

開業医さんは、ただ病気を治せば良いわけではなく、他院よりも何かしらの部分で優れているところをみせなくてはいけないので、抗菌薬や抗炎症薬を使用して、
「あそこの先生は、大して検査もしないで、パッと薬出してくれて、それですぐ治してくれたのよ」
というのは意外とよく聞く話です。

それがもし、抗菌薬や抗炎症薬を何度も使用していたら、肝臓や腎臓に負担をかけて、通常より早く肝臓や腎臓が悪くなる可能性があります。

下痢や皮膚炎などで抗菌薬が必要なことは少ないです。

神奈川にいる皮膚専門の動物病院で働いている有名獣医師が、セミナーなどで、かなりしつこく

私は昨年1年間で抗菌薬を使用したのは2回のみです。皮膚ばかり診ている私でも、そのくらいしか抗菌薬が必要な場面には出会わないので、おそらく一般の獣医師が必要な皮膚に対しての抗菌薬はもっと少ないはずです

とアナウンスしています。

目黒にいる消化器専門の獣医師は

ちょっとした軟便や下痢で、抗菌薬は絶対に使用しないであげてください。たしかに抗菌薬を処方した方が早く治るし、評判も良くなるでしょうが、あなたたち獣医師は犬猫の一生涯を考えて治療するべきです

とアナウンスしております。

動物の将来を守るために

流行っている動物病院の処方を見ると、抗菌薬と抗炎症薬を多用していることが非常に多いです。自信満々に、「○○だから、この薬でよくなりますよ」と言われ、その通りになると凄い獣医師のように見えますが、実際は将来の健康を少し犠牲にして、治療しているのです。

ワンちゃんやネコちゃんは自分の体調を言葉で伝えることができません。軟便〜下痢や皮膚病、風邪症状で安易に抗菌薬を飲ませないよう、ご家族の方がしっかりとしたエビデンスのある知識をもって、我が子を守れるようにしてあげてください。

獣医師コラム
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